qdc SUPERIOR

イヤホン

 

本日レビューするのは界隈で非常に評判の高いqdc SUPERIORです。
はてさてその実力はいかに。

概要

 qdc SUPERIORは高級イヤモニメーカのqdcが日本の代理店であるアユートとコラボして手掛けた、エントリーモデルのイヤホンです。発売時はかなり派手に宣伝活動が行われたようで、YouTube、X、ブログ、ネット記事等、この名前を見ない日はないという感じでしたね。
 

 発売当初はPiano BlackとVermilion Redの2色展開で、私は前者を購入しました。シックで落ち着いたグレーに近いブラックに金色のブランドロゴとモデル名が映えます。控えめに言ってめちゃくちゃかっこいいですね。
 黒✕金という組み合わせは万年筆で仏壇カラーなどと揶揄されがちですが、本機は全くそのような印象を抱きません。このあたりのセンスは流石だなぁという感じですね。
 ちなみに現在はAzure BlueとRondo Purpleの2色が追加され、4色展開となっているようです。フェイスプレートのデザインは文字だけのため全く抱く印象が異なりますので、実物を見ることができる人は是非確認してみていただきたいと思います。

 コネクタ側から。
 形状は一般的な2Pinで、埋込式ではありません。qdcといえばその名前を冠したコネクタ形状が有名で他メーカ(KZ,TRN等)も採用するぐらいメジャーとなっていますが、本機はなぜ・・・?
 リケーブル先がたくさんあるのはいいことですので、個人的にはウェルカムですが。

 ノズル部は金属製で本体にしっかり固定されています。ここの素材って真鍮が多いイメージなのですが、こちらはシルバー色をしていますね。あえてのこだわりなのかは不明ですが、デザインとして素敵です。イヤピつけたら見えなくなっちゃいますけど。

 ベントは上部に一箇所ですね。風の影響を受けにくい部分ですので、外でも気兼ねなく使用できます。

 上部の突起は少し特徴的な形状をしているのでもしかすると人を選ぶかもしれません。

 付属品の2Pinケーブルをつけて。
 プラグ部にはLRの表記があるので、初心者の方でも迷わずに接続できる点は好印象です。

 ただ、このケーブル、被膜の質感が少々安っぽくタッチノイズも聞こえやすいので私は使っていません。

 プラグ部のアップです。
 画質が荒くて恐縮ですが、金メッキがくすんでいるのが分かりますでしょうか。これ、購入したときからこの状態でして、決して私が高温多湿の環境に放置したとかではありません。一応これによるノイズの発生とかはないように感じたので、特に返品対応等は取らなかったのですが気分は良くないですね。エントリーモデルとはいえ、1万円クラスのイヤホンなのですからキチンとしてほしかったというのが本音です。

視聴レビュー

長所・短所

長所
短所
  • シックで落ち着いたデザイン
  • 高い遮音性
  • 左右の表記が分かりやすい
  • スマホ直刺しでも動作良好
  • 付属ケーブルの品質が低い
  • 純正リケーブルも高価

高域

4.0

 キレのある特徴的な鳴り方で、どこまでも高く伸び爽快です。刺さりはありませんが、曲によっては少々うるさく感じてしまうかもしれません。ウレタンフォームのイヤーピースを使うことで少々抑えることができるので、気になってしまう方は純正のものから変えてみるのも良いと思います。

中域

4.0

 特徴的な高域に負けじとしっかりと鳴っています。Popsもいいですが、JAZZにも合うイヤホンですね。濃厚とまでは言いませんが、骨太の鳴り方をしています。

低域

3.0

 高域、中域に比べるとほんの少し控えめといった印象です。低音好きの方には少々物足りないかもしれませんが、全体のバランスを崩さないよう細心の注意を払ったチューニングとなっている印象です。

音場

3.0

 音場は前後左右とも、少々狭めに感じます。

遮音性

5.0

 イヤモニメーカこだわりの筐体形状だからなのか、装着感が異常に良好で高い遮音性を誇ります。聞こえなさすぎて付けたまま外を歩くのが怖いぐらいです。電車等騒がしい空間でも問題ないですね。
 ただ、人によっては耳の形に合わず収まりが悪いかもしれませんので、購入前に一度試せると安心かと思います。

装着感

3.0

 それなりの大きさなのですが、前述の装着感のためか圧迫感のようなものは感じません。ただ、耳穴奥までノズルが入っていく形状をしているので、イヤーピース選びには工夫が必要だと思います。私はソニーのハイブリッドイヤーピースを普段より1サイズ大きめで使っています。

まとめ

 正直、購入する前は流石に持ち上げすぎでがっかりするんじゃないかと思っていたのですが、蓋を開けてみれば奇をてらわない堅実なチューニングですっかり心を奪われてしまいました。中華イヤホンの1万円クラスはレッドオーシャンで競争の激しいところですが、未だにカラーバリエーションを増やしつつ高い評価を得ているのには理由があるのだなと納得です。

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